ヨーロッパで働くIT土方社長のブログ

クロアチアのザグレブって所で受託会社やってます。Webサイトはこちら https://clover.studio/

エンジニアに独学を期待するのはもう時代遅れだと思う。

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これを見てちょっと最近の流れと違うなぁとしみじみ思ったので全力で反論してみる。。

僕自身は81年代生まれ、小学校6年生のときにPC98シリーズのN88Basicで独学でBasicから入って、中高とDirectX使ってゲーム作ったりして、大学のときにバイトで実務のプログラムを初めて〜、と何故かまぁ小さいながらも経営者として傍らまだ炎上した案件とかに入って消火活動に勤しんでたりしてる。まぁ後半はどうでもいいけど、この世代では日本海外とわず独学で勉強するのは至って普通だと思う。クロアチアだと勿論PC98じゃなくてAmigaとかドイツ製のPCが主流のよう。

で、一方で最近の新入社員たちを見てると最初からスクールに通って、大学で授業を真面目にうけて、インターンでメンターに面倒を見てもらって、バイトも常にメンターがいつつ実務に関わってって流れが普通。プログラミングは常に勉強として割り切っていて好きだからやってはいるけど他でちゃんと人生をエンジョイしてる感はある。僕みたいに青春時代のすべてをパソコンに費やしたりするようなのはあんましいないよね、まぁそれはいつも時代もマイノリティーなんだろうけど、、、しかもそれで僕たちの世代より劣っているかというとそんな事は全然なく、残念ながら特に大きな差は感じないんだよねぇ。。

うちの会社は今30人位で、年齢幅は20歳〜40歳で、40歳の彼は現役プログラマーで、iOSとAndroidを主に担当してる、僕も社長ながらReactでフロントやって、nodejeでバックエンドをガンガン書いていたりするので、まぁそこそこ広い年齢層のエンジニアがいるんだけど、1990年代生まれになるとプログラムは独学って人はあまりいない。かつライフワークバランスは重要なので、業務時間外で業務に関連する勉強はまぁしないよ。もしかしたらうちみたいな零細企業にくるような人はそうなのかもしれないという可能性は残るんだけど、前述の通り仕事はきちっとやってるので、スキルが低いという事はないんですよ。。

で、まぁクロアチアも日本も同じだと思うんだけど、IT企業はみんなエンジニアの引き抜き合戦で、まぁ就職してからもメンターがずっとついて面倒見てたり、会社が手取り足取りスキルアップの面倒を見てくれるアピールがすごいんですね。実際はまぁ入って蓋を開けて見ないとわからないんだけど。会社として、エンジニアたるもの4ヶ月に一冊は本をよみ、年に一つは新しい言語を覚えるもんだ、みたいな事を言ってるような所には誰も来てくれないわけですよ。

というわけで、この最初にリンクを貼った記事を見てるとちょっと時代遅れだなーと思うんだよなー。こんなことおおっぴらに言ってたら若い人たちは避けるような会社になっちゃう気がします。 CTOとか技術顧問であれば、業務時間内でエンジニア達が自然とスキルアップしていくような環境を整えるのが大切だと思いますねぇ、今の時代。

■追記

深夜のテンションで書きなぐったらちょいバズしててちょっと尻込みしてしまった。。 ちなみに僕個人としてはまだエンジニアたるもの独学して当然だと思ってるけど、そんな風にしてたら若い子たちが軒並みメンタリングしてまっせアピールしてる同業他社に転職してしまった経緯があります。 なので、俺達おっさん世代はちょっと考え直した方がいいよ、という意味で書きました。 独学するに越したことはないけどねぇ。他に勝つためとかわかるけど、なんか若い奴らはそういう視点でキャリアを見ていない気がする。

で、今の若い子たちが独学しないでおっさんになった時どんな状況になっているかは楽しみではある。