ヨーロッパで働くIT土方社長のブログ

クロアチアのザグレブって所で受託会社やってます。Webサイトはこちら https://clover.studio/

ロンドンで人気なアプリ10

音楽もですが、これからのインターネットビジネス(って言い方も古いですが、、)とかモバイルのビジネスモデルはローカライズが重要なキーになると思っています。facebookの若者離れが良く言われますが、端末のスペックの向上と、モバイル通信環境の高速化、それに合わせてソーシャルアプリの変化も加速している気がします。常に新しい物が出続け、飽きっぽい若者は数ヶ月前に流行ったアプリなんぞ目を向けずインストールしては消されて行くのではないでしょうか。

その中で毎日立ち上げてもらう為にはただ新しい、流行っているだけでなく別の訴求ポイントを持つ必要があると思います。色々あると思うのですが、ローカライズは個人的に重要なポイントになって来ると思います。ただ言語を訳すだけのローカライズでなく、その地域に合った使われ方、機能のローカライズって言うんですかね。。。そんな所に注目しています。香川県民しか分からないようなうどんの写真共有アプリとか。。こう言うと凄く安っちい感じですが、漠然とそんなイメージを持っています。

そんな事を考えていたらこんな記事を見つけたので紹介

 

ロンドンで愛されているアプリ10個 (http://thenextweb.com/uk/2013/06/02/londons-top-10-mobile-startups/)

AppStoreのトップ10とかでなく、愛されているアプリです。こういう情報は住んでいないと分からないので、凄く参考になります。まぁいちいちここで一つ一つコピペしても意味が無いので、興味がある方は元記事を見て下さい。

地域に根ざしたアプリ、ニッチに始めてグローバルに育てるというモデルがやり易い形になるかもしれませんね。

 

クロアチアのスタータップ紹介 - BabyWatch

先週にうちのスタッフがこれ http://inventures.eu/shift-conference-puts-split-on-the-startup-map に参加してきてボロボロの結果だった訳ですが、そこで1位に取ったスタートアップの本気度が凄かったので紹介します。

http://babywatchome.com/

超音波センサーをiPhoneのイヤホンジャックに接続して胎児の状態を自宅で見れるという。。。クロアチアと言う辺境の地でもこういう事やってる事を知ると世界を見ると山ほどすげーアイデアを持っているのに資金が足りなくて諦めている人たちは山ほど居るんでしょうねー、インドとかも凄そうですよね。

 

Squareもそうですが、この仕組みは結構面白いなぁと思って調べてみたら意外と簡単に実現出来そうですね。


http://web.eecs.umich.edu/~prabal/projects/hijack/

イヤホンジャックから電源とI/Oを提供するブリッジみたいなのもあるみたいでして、ちゃんとググれば結構安く手に入るのではないでしょうか。

AppCrawlrが結構すごい

膨大な量になりつつアプリですが、自分が面白いと思うアプリを探すのも一苦労というか探す事自体がめんどくさく、新しいアプリを探すくらいであればソーシャルゲームに500円位課金して暇をつぶした方が楽なのですが、本業となるとそうは行きません。

 

http://appcrawlr.com/ はストアが用意しているカテゴリーの枠に加えて独自のタグ付けを行いストアに用意されていないカテゴリーでアプリを探す事が出来ます。一言で言うと「タワーディフェンス」ゲームを一覧で見れるサービスです。AppStoreはまだましですが、GooglePlayのカテゴリー分けは酷いですよね。ゲームのカテゴリーを決めた人間はゲームに何か恨みでもあるのかと思うのですが、それを奇麗に整頓してくれます。カテゴリー分けも「ダイエット」「貯金」「子供向け」「ひまつぶし」等、ニーズ毎に整理されていてます。デザインでかなり損していると思うのですが、個人的にはかなり重宝しています。ぜひお試しあれ!

スマホアプリ開発のオフショア発注先を選定する6つのポイント

 初めましてクローバースタジオ代表の安江です。弊社クロアチアのザグレブという場所で日本向けにスマホアプリの開発を行っております。設立して4年になりますが、私自身は経営者であり、エンジニアであり、ブリッジでありと何でもやってますが、今日はブリッジSEとして今までやって思った事を書きます。

オフショア開発ですが、日本に居た頃(もう10年も前になりますが)と比べると小規模開発でも選択肢の一つとして上がってくる様になったと思います。ただ海外との取引となると二の足を踏んでしまう方が多いと思います。この記事はそのような方に少しでも役に立てばと思い書いています。

 

1. 内製 >> 外注=オフショア
 いきなりオフショア否定ですが内製出来るだけのリソースと資金があれば内製に勝る物はありません。オフショアで開発を回せるだけのノウハウの取得が目的であれば話は別ですが多少エンジニアのスキルが低くとも内製できるのであれば迷わず内製にして下さい。ただ、日本国内の外注とオフショアを比べると余り違いは無いかと思います。コミュニケーションはどっちにしろメールかスカイプだと思いますし。実際に会って物事を進めるメリットと言う物は余り無いと感じています。

2.日本語で直接やり取り出来るブリッジが居るか

 日本語の話せる外国人ではなく普通に日本語でやり取りが出来るかと言う意味です。アプリ開発はそもそも仕様書を細かく決めても余り意味が無いので直接言葉やメールで仕様を決めながら進めるのが普通です。その際に言葉の違いを気にしながらやり取りしてるとそれだけで疲れてしまい、細かい仕様のずれは「まいっか」となりがちですが、まいっかでは済まない場合もあるので、最初から日本語で安心してやり取りが出来る所を探しましょう。

3.エンジニアがいる
 「は?」って感じですが、発注国内でさらに外注のヒエラルキーを辿ってしまう事もあります。そうなるとプロジェクトの成功率は間違いなく0となり担当者の睡眠時間の確保は絶望的となるでしょう。一度社内プロジェクトをインドに発注して安く押さえようと思ったのですが向こうにも営業会社みたいなのがあり、さらに開発会社に発注しているようだったのでキャンセルした事があります。Webサイトの写真には200人以上のスーツを来た人たちが写っていたのですが、やはりちゃんと現地に行って確認するのがベストだと思いました。

4.担当者がシステムを分かっているか
 担当者が営業畑出身となると抽象的な話しか出来なくなり、メモリ管理の話とか、ネットワーク関連の細かい挙動などの仕様を詰める事が難しくなり終盤の詰めが甘くなってしまいます。担当者はコードを理解している必要は無いですが、コードレベルでの話を少なくともブリッジとして全う出来るだけの知識は必要となります。

5.コードの所有権は自分たちの物になるか
 なんとなくNDAだけ結んで進める事が多いいですが、これだけは先に確認しましょう。コードの所有権が無いとバグの修正がにっちもさっちも行かなくなった際に完全にお手上げ状態となります。所有権だけでなくgitで常に進捗確認する事も明言しておいた方がいいです。

6.デイリーで進捗出来るか
 アプリ開発は仕様を決めずに進める事が普通なので、プログラマー自信が脳内補完して進める事が多々あります。それ自体は規模の差はあれある程度は仕方の無い事です。ただ、間違った方向に進めてしまった際にどの方向修正のタイミングが遅くなると無駄な作業を進めてしまいエンジニアのモチベーションを下げてしまう事になります。で、最終的に行き着くのは毎日ベースの報告と確認にどっちにしろなります。担当者もシンドイですがどっちにしろそうなるので最初からデイリーの進捗会議は可能か確認しましょう。

オフショア開発のプロセス全般に対して書こうと思ったのですが、思ったより長くなってしまったので、選定する際のポイントだけにしてこの辺で終了します。次回はオフショア開発でのプロジェクトの進め方に関して書こうと思います。